2011-11-20

Galaxy NexusとAndroid Ice Cream Sandwichのファースト・インプレッション

ICSが楽しみ。
Appleが日本のおサイフケータイサービスに対応しないとすると、Androidスマホは使いやすい。
Androidの進化もいいけど、iTunesに対抗するプラットフォームの進化もあわせて期待したい。
HTML5のオフライン機能でAndroidMarketの利便性あがってくれ!
でもApple好きです(ヘヘ。

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Galaxy NexusとAndroid Ice Cream Sandwichのファースト・インプレッション:
screenshottop
〔抄訳〕

Googleからテスト用のGalaxy Nexusを受け取ったのはわずか24時間前で、私はそのうち7時間は熟睡していたから、この記事は本式のレビューとまではいかない。ほんの第一印象にすぎないことをお断りしておかねばならない。

AndroidのIce Cream Sandwich(ICS)での大きな変更点のひとつはUIをパワーユーザーでない一般の人々が使いやすいデザインにしたことだ。いくつかのボタンが消え、別のボタンが目立つ位置に配置された。私自身は当初やや違和感を感じたが、Googleの目的はほぼ達成されたといってよいだろう。

最大の変更点はナビゲーションだ。最初期からほとんどのAndroidデバイスはスクリーンの下に4つの専用ボタンが設けられていた。戻る、ホーム、メニュー、検索だ。この方式は学習曲線がやや急だ。たとえば所望の機能がメニューボタンから呼び出せることを理解するまでに多少時間が必要だ。しかし慣れれば快適だった。ところが残念ながら、多くのユーザーはこの方式にいつまでたっても慣れないことが判明した。

そこでGoogleは検索とメニューの2つのボタンを廃止し、代わりにアプリ切り替え(app switcher)ボタンが設けられた。この変更はまずHoneycombに導入されたが、Honeycombはタブレット専用OSなのでさして効果が感じられなかった。



Googleによれば、ユーザーをモニタした結果、多くのユーザーが検索ボタンの意味をまったく理解しておらず、まして検索ボタンの長押しで音声検索が起動できる(これは大変便利で私は愛用していたのだが)ことを知っているユーザーはごく少数だと判明したのだという。検索ボタンを押さないと検索バーが表示されないアプリが多いから、これは非常に具合が悪い事態だ。検索ボタンを押せば検索バーが表示されるというのはきわめて論理的だが、ユーザーがそもそも検索ボタンを押すべきだということを理解していないのでは仕方がない。メニュー・ボタンにも同様の問題があった。メニュー・ボタンを押すべきだということを理解していないユーザーはアプリ重要な機能を知らないままで過ごしてしまう。

そこでAndroidに設けられたのがアクションバーだ(これも当初Honeycombに導入された)。

iOSを使ったことがあるユーザーにはアクションバーは自然に感じられるだろう。どのアプリでもほぼ同一の方式でさまざまな機能を呼び出すことができ、画面から画面へ移動できるようになった。たとえばマップ・アプリを開いたとすると、下部に表示されるアクションバーに検索、道案内、プレイス、レイヤーの各アイコンが並ぶ。ユーザーは機能を呼び出すのにボタンを押して探す必要がなくなった。必要な機能はすべてユーザーの目の前に表示されている。

もちろん、一部の複雑なアプリではアクションバーにすべての機能を表示することはできない。そこでGoogleは3個の正方形が縦に積み重なった新しいアイコンを導入した。このアイコンをタップすると、高度な機能や詳しい設定にアクセスできる。この3正方形のアイコンは以前のAndroidのメニュー・ボタンとほぼ同様の機能だが、スクリーン上にいつも表示されているのではるかに見つけやすくなっている。

また画面の下にあったメニュー・ボタンと違って、それぞれのアプリの画面内の下部にあるのも多くのユーザーにとってはわかりやすいだろう。

長押しするだけで即座に音声検索が呼び出せた検索ボタンが廃止されたのは私にとっては残念だが、全体として考えれば新しいUIは非常に大きな改良といえるだろう。一般ユーザーの多くはIceCream Sandwichの派手な新機能に目を奪われるだろうが、この基本的なナビゲーションUIの改良がおそらくもっとも重要な変更点だと思う。

ちなみに、パワーユーザーもあまり落胆する必要はない。3個の基本ボタンの機能を心ゆくまでカスタマイズできるローンチャー・アプリがすぐに登場することは間違いない。

さて、では派手な新機能の紹介に移ろう。

以前から評判になっていたICSの新機能の一つが顔認識によるロック解除システムだ。デバイスの表向きカメラを覗き込むだけでロックが解除される。PINその他の情報をいちいち入力する必要がない…

というのだが、ご用心。YouTubeには顔写真を使ってロック解除ができるところを写したビデオが出まわっている(Googleも「似た顔の別人によってロック解除ができるかもしれません」と警告している)。

Googleももっと安全、確実なロックの方法があることは認めている。しかしPINにしろパターンにしろ、なんのロックもかけずに携帯を使うユーザーが非常に多いのが現実だ。携帯を使うたびにいちいちそういった情報を入力するのがあまりわずらわしいからだ。顔認識ロックはこういう人々のために設けられた機能だ。一度設定してしまえば、ロック解除にかかる手間は通常ゼロになる(ただし非常に照明が暗いと認識されなくなる)。それに現実問題として、携帯をなくした場合、拾った人間が持ち主の顔写真を入手できる可能性は非常に低い。

アプリのバージョンアップ

今までの連絡相手(Contacts)アプリは完全にリニューアルされてピープル(‘People)と改名された。UIはとてもスマートで、Google+やTwitterなどのフォロー相手を一箇所で表示できる。それぞれの名前の下にソーシャルサービスへの最新の投稿が表示される。タップするとプロフィール・ページが開き、大きな文字と大きな写真で詳しいプロフィールが表示される。

カメラ・アプリも大きな改良が加えられた。タップするとズームする(ここで大勢のAppleファンから非難の声が上がる?)ようになった。カメラをパンさせながら撮った複数の写真を自動的につなぎ合わせるパノラマ・モードもある。ビデオを撮りながら画面をタップすると高解像度の静止画が保存される。

しかし最大の改良は、連続撮影速度が大幅に向上したことだろう。Googleが「レリーズタイムラグをゼロにする」と約束していたのはウソではなかった(ただし大きく距離の違う被写体を連続して写そうとしたときはピント合わせのためにわずかに時間がかかる。フラッシュを焚いたときも同様)。

ブラウザにはオフラインで表示するためにページを保存できる機能が加えられた。GmailのUIもリニューアルされた。n.

音声



これまでAndroidで音声機能を使うのはかなり集中を要する作業だった。マイクを起動したら最後、言葉を途切れさせずに最後まで続けねばならない。言葉と言葉の間で少しでも長く考えているとAndoridは入力が終了したと判断してしまう。

今回の新バージョンではこの欠点が修正され、さらに新機能が追加されている。マイクに向かって話し始めると、Androidがほぼリアルタイムでテキストに起こしていくのが見られる。途中で言葉を切っていくらでも長く考えられる。これがどれほどありがたい改良かは実際に使ってみないと分からないだろう。

また、Androidがテキスト化した後の修正も非常に楽になった。間違っている単語をタップするとそれに似た発音の別の単語のリストあ表示される(ただし、かなりまだかなり当たり外れがある)。

ハードウェア

バッテリーの持ちを含めて、まだ十分にレポートできるほどこのデバイスを使っていないが、それでも使用感はずいぶん違う。

Galaxy Nexusは巨大な携帯だ。薄くて軽く、決してかさばる感じはしない。私の手が男としては小さいせいもあるが、指が曲芸を強いられる。小指を裏側に滑らせなければ画面下部の「戻る」ボタンが押せない。画面上部の検索ボックスをタップするにはまた握り変えねばならない。

ただしこの巨大さのおかげで、画面は美しい。テキストはものすごく読みやすい。アプリが多数のボタンやコンテンツを表示してもゴタついた感じがしない。上で説明したベーシックな3ボタンは映画を再生するときにはすっかり消えて、全画面で再生される。これはすばらしい。

処理速度などパフォーマンスについてはもう少し時間をかけてから報告したい。タップに反応しないなど、多少もたつく場面もあったが、Googleによればそうしたバグの一つは一般向けのバージョンではすでに修正されているという。正式公開されてから改めてレポートしよう。

概要紹介ビデオ

左からNexus One、Nexus S、Galaxy Nexus


[原文へ]
(翻訳:滑川海彦 @namekawa01 Google+

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